手洗いとアルコール消毒の効果を検証

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手洗いの大切さは、「くろまと」でも何度かお伝えしてきましたが、「手洗いとアルコール消毒どちらが効くの?」など、アルコール消毒についての質問が寄せられます。今回は、台所用スポンジと鶏肉を用いて、手洗いとアルコール消毒でどれ位菌がおちるのか検証してみました。

条件

●台所用スポンジを触った手
台所用スポンジを10回程度握る
(スポンジ使用後約2カ月)

条件

滅菌拭き取り綿棒(10ml)を使用。手のひら5回×2方向
の計10回拭き取り、その1mlを標準寒天で35℃48時
間培養し生菌数を測定。

手洗い条件

●手洗いの場合
石鹸洗い約10秒、流水洗い40~50秒

●アルコール消毒の場合
スプレー2プッシュ手にすり込む検査方法

拭き取り検査結果

一般生菌数の変化(標準寒天培地で35℃48時間培養後の菌数)

表1 手洗い

手洗いの効果

表1の検査の結果、スポンジ、鶏肉共に触った後、手洗いによる除菌率は100%近くでした。手洗いをすることで、手に付着した細菌やウイルスの大半は除去されることはさまざまな論文からも報告されています。手洗いは除菌には有効だと分かります。外出先から帰宅した時、トイレの後、調理前、食事前などしっかり手洗いしてください。

表2 アルコール消毒

アルコール消毒の効果

表2の結果、台所スポンジを触った場合、アルコール消毒のみでも手洗いをした除菌率と同等でした。鶏肉は、脂肪分が多いので、手洗い後にアルコールを使用しました。手洗いのみと、手洗い後にアルコール使用の結果はほぼ同様でした。手洗いをしっかり丁寧にすれば、アルコール使用時と同様の効果が得られることが分かりました。アルコールは、本来手洗いの後に使用しますが、外出時に手洗いが出来ない場合は有効です。ただし、あくまでも簡易的な手段として使用してください。