東京電力福島第一原子力発電所の事故以降、コープこうべでは、商品検査センターに「ゲルマニウム半導体検出器」を導入し、食品中の放射性物質の自主検査を行っています。

●検査結果の情報開示について

  • ・検査結果はホームページに掲載します
  • ・放射性セシウムを検出した食品はその数値を掲載します

●国の食品中の放射性セシウムの基準値(2012年4月1日から)

食品群 基準値
飲料水 10
牛乳 50
乳児用食品 50
一般食品 100

(単位:ベクレル/kg)

●コープこうべの自主検査の検出限界値

食品群 セシウム134 セシウム137
飲料水 1 1
牛乳 5 5
乳児用食品 5 5
一般食品 10 10

(単位:ベクレル/kg)

放射性物質の検査状況 放射性物質の検査状況

  • ・検査は、対象とする食品のなかから一部のサンプルを抜き取って実施しています
  • ・検査項目はセシウム134、セシウム137です
  • ・「検出せず」とは、「量の測定が可能な最小値を下回っている」ことをあらわします

●検査方法
Ge:ゲルマニウム半導体検出器。厚生労働省の「食品中の放射性セシウム試験法」に基づくゲルマニウム半導体検出器を使用した検査法
Nal:Nalシンチレーション検出器。厚生労働省の「食品中の放射性セシウムスクリーニング法」に基づくNalシンチレーションスペクトロメータを使用

家庭の食事からの放射性物質摂取量調査 家庭の食事からの放射性物質摂取量調査

2011年度より、日本生協連が中心となり、全国の生協の商品検査センターと協力して、家庭の食事からの放射性物質摂取量調査を行っています。全国の生協の組合員から、2日分の食事を提供いただき、大きなミキサーで均一にして約14時間かけて、ゲルマニウム半導体検出器で測定しています。
放射性セシウムの検出割合や最大値は年度を追うごとに減少しており、2014年度以降は不検出となっています。

調査結果の詳細は、日本生協連ホームページをご参照ください。


パンフレット(家庭の食事からの放射性物質摂取量調査~全国生協と組合員との10年の取り組み~)のご案内

2011年度より放射性物質摂取量調査を開始してから10年間の調査結果に加え、これまで全国の生協や組合員とともに取り組んできた活動をパンフレット(PDFファイル)にまとめました。

よくある質問 よくある質問

Q「乳児用食品」とはどのような食品ですか。

A調製粉乳やベビーフードなどが「乳児用食品」に分類されます。

Q「牛乳」に分類されるのはどのような食品ですか。

A「牛乳」に分類されるのは牛乳のほか、低脂肪乳やコーヒー牛乳などの乳飲料です。それ以外のヨーグルトやチーズ、乳酸菌飲料は「一般食品」となります。

Qペットボトルのお茶は「飲料水」ですか。

Aミネラルウォーターや容器入りの飲料茶は水と代替できるので「飲料水」と同じ扱いです。茶葉は湯で抽出して飲用茶の状態にして検査するため「飲料水」に分類します。ただし、缶コーヒーや缶ジュースは「一般食品」に分類します。

Q干しいたけなどの乾燥させた食品の検査方法を教えてください。

A乾燥きのこ類や、昆布類のように、一般的に水で戻して食べる食品は、水で戻してから検査します。ただし、のり、煮干し、干しぶどうなど、そのまま食べる食品は乾燥した状態で「一般食品」の基準値を適用します。
■「食品中の放射性物質の新たな基準値」に関する詳しい内容は、厚生労働省のリーフレットに掲載されています。

Q検査をした商品には、「検査済」のマークを入れてほしいのですが。

Aコープこうべが導入しているゲルマニウム半導体検出器による検査は、抜き取ったサンプルを粉砕するなどして行います。サンプル以外の商品がすべて同一の値を示すものではありません。そのため、個々の商品に「検査済」と表示することは、誤解を招く恐れがありますので、そのような表示は行いません。なお、検査状況については、ホームページで随時お知らせします。
⇒検査状況をみる

Q組合員が自分で検査できるように、店舗に簡易な検査機器を置いてもらえませんか。

A私たちの身の回りには、もともと放射性物質が存在します(自然放射線)。仮に、今回の事故による放射性物質が食品に付着していた場合でも、その量はごくわずかです。正確な数値を測定するには、自然放射線の影響を受けないような管理が必要です。店頭での簡易測定器による測定では、正確な数値を確認することは出来ず、誤ったデータが広がる危険性もあります。そのためコープこうべでは、商品検査センターにゲルマニウム半導体検出器を設置し、検査技術を修得した職員による検査を行っています。
⇒検査状況をみる

Q「あじわい牛乳」などは産地名が書かれていません。産地を表示してください。

A「あじわい牛乳」は、複数の産地の原乳を使用しています。原乳の品質の安定や生産量などによって産地を変更する場合が多いため、原乳の産地表示は困難です。牛乳は乳幼児も多く飲食することから、少しでも不安を軽減していただけるよう、定期的に検査を行います。検査状況については、ホームページで随時お知らせしていますのでご覧ください。
⇒検査状況をみる

Q北関東・東北の野菜の取り扱いが増えていませんか。兵庫県産のものをもっと増やしてください。

Aコープこうべでは、コープス「ひょうご発」シリーズをはじめ、地元産の商品の取り扱いに力を入れています。しかし、年間を通して安定的に供給するために、野菜などは日本の四季に合わせて、取り扱い産地を変えています。
具体的には、春は南(九州方面)から、夏になるにつれ順次北上した地域へと、出荷量の多い地域のものを中心に買い付けており、7~8月の夏季には、北関東・東北の産地の商品の取り扱いが多くなります。
各自治体での検査情報の収集や商品検査センターでの自主検査などを通し、確認しています。