お申し出のレタスの葉の表面には、大きさ1ｍｍ前後の褐色の昆虫が多数見られました。また、別に翅のある黒い昆虫もいました。 昆虫は実体顕微鏡観察の結果、アブラムシ（アリマキ）類であると判断しました。
アブラムシ類は植物の汁を吸汁して生活する昆虫で、レタス、キュウリ、トマトなど多数の農産物の害虫として知られています。
産地では、低農薬栽培と化学肥料を少なくした堆肥による土作りを行っているため、害虫の発生が予測されます。そのため、畑の見廻りや、出荷前の検品を注意して行っています。
しかしながら、今回の件は、見廻り時・検品時にアブラムシの発生に気づかず出荷してしまったものでした。
特に、レタスの場合、葉の結球部内にアブラムシがいると見つけることができない事情にあります。
なお、アブラムシ類は衛生害虫ではありません。万が一食されたとしても健康に害はありません。